2013年12月15日日曜日

最近のもろもろ

今週ははじめてのことづくしの一週間でした。

こども向けのバレエクラス、大人向けのバレエクラス、バレエヨガクラスが始まって、別の新しい仕事が初勤務、ホールの仕事もこれまでと違って人をまとめなきゃいけない配置に初めてつかせてもらい、
なんだか大変刺激の多い一週間でした。

そして合間に細々と1月からの本番の稽古もしております。



数年前にはあんなにやりたくないと思っていたインストラクターの仕事も、色んなレッスンを持たせてもらえて学ぶことも多く、徐々にはまりつつあります。

先生業ってのは人様に自分の何かを押し付ける気がしてなんとなく嫌でした、
だけど"押し付け"なんて奢りを言う以前に、人に何かを教えたり伝えたり為にどういうパフォーマンスをするかという地点で、改めて自分自身に何ができるのかを考えさせられます。


(できますよ!って軽いノリで言ってしまった)子供向けのバレエクラスは、正直暗中模索でかなりどきどきでした。
お母さんの背後から恥ずかしそうにこっちを見る子供を見て、私も同じ気持ちさね!と思いました。

「みんな初めてのバレエでどきどきしてるかもしれないけど、私も初めてのレッスンでどきどきしてるんだからね!」って言う私を、8つの目がじーっと見てた。


初めてバレエ教室に行った3歳のときのことは一切覚えていませんが、見学に行ったその日からバレエのお稽古に参加しのめり込んで以降23年踊って来てしまった私としては、とにかく楽しくてもっとたくさん踊りたいと思ってもらえるクラスにしたいと思っています。

小さい頃にバレエのお稽古を通して色々考えて、未だに自分の考え方として残っているものもたくさんあります。
例えば、踊りに順番は付かないこと。
人それぞれの踊りに世界で1番素敵なところがあること。
これは自分のクラスでは絶対に大切にしたいと改めて思います。
伝えるの難しいと思うけど、他人に自分の評価を全て委ねるまえに、自分と自分の身体と他人にちゃんと向き合えるようになってほしいな、と思う。
そしてこれが正に、私の通ってたバレエ教室の方針だと気づくのだけれど。

大人の、バレエにしてもヨガにしても、向き合うのは自分と自分の身体。

全体を通して私の伝えたいことの根っこは一つ。
身体は日々変わっていく。それを恐れて"変わらないもの"に縋るより、変化をコントロールし自身のうちで産み出し、"変えていく"こと。
例え世の中から明るい可能性が潰えたとしても、自分の身体には最後まで可能性がある。

なんて、思っている。
そんなんだから、どんどんどんどん社会から切り離されてっちゃうの。



切り離されちゃてるついでに、作品の稽古もしてますの。

自分の出た作品の映像とか稽古の映像とか、2〜3年前までとてもじゃないけど見られなかった。でも最近は毎回最後に、自分の動きを映像で撮って見ます。

昔は10分撮っても面白いとこ一箇所か二箇所くらいだったけど、最近は割と自分で見てて面白い。でもなんかこう、もっとすごい感じになる気がする。
もう一つ間が伸びたり、縮んだりしないものか、もう一つ大きく、小さくならんものか、そんなこと考えながら映像を見ております。
身体の精度を上げたい。

8月にやった「譚々」と言う作品は、ドラムを叩いてくれたハタヤマンと共に私も20分以上椅子に座って踊りました。
最後に立ち上がって踊りながらはけていくのだけど、これがどうにも上手くいかない。普段は立位で30分は軽くいくのに、この作品では立ち上がったあとダンスが5分と保たなかった。
そのときはどうしてか分からなかったのだけど、どうやら演出に身体が甘んじていて身体そのものを俯瞰的にコントロールできていなかった、椅子に座ることを踊る間常に選択していなかったのだとのだと思い至りました。

身体の精度を上げるってことはコントロールするということと常に密接に関係しているようです。

1月の本番は、そんな感じでやろうと思っています。


あと、最近改めて自分の立ち方を考えています。立っている姿。
どうやら足裏の体重の掛け方がよろしくないということに気づきまして、歩き方や立ち方全体的に見直しています。
目指しているのは宮本武蔵の立ち方です。すっと、たち上がるような立ち方。


以上最近のことでした。

寒い日々が続きますので、暖かくしてお過ごしくださいませ。

あと、
"allele"、1月の本番は29日(水)夜20:00〜明大前KID AILACK ART HALLでございます。