2014年5月7日水曜日

さいきんのこと

のんびりとした春を満喫しております。
過ごしやすい気候、一年の内この時期が一番好き。

最近見たもの遡っていくつか。


・ゴールデンズ

昨日は、大駱駝艦の金粉ショー、ゴールデンズを池袋大道芸で見てきました。
いつか見たい、と思っていたものの、ついにここまで見ることが叶わず。
先日一緒に飲んでいた友人に話してみたらえらく興味を持ってくれたこともあり、道連れにして見てきました。

西口公園が会場だったのですが、始まるからカメラマンのおじさまたちがものすごくやる気で場所を陣取っているんですよね。
あれ、カルチャーショックでした。
物見遊山、観光的なデジカメで気楽に撮影とかじゃなく、アイドル撮影ばりの望遠レンズを装備した一眼レフがずらり。
撮った写真は一体どうするんだろうか?と疑問が頭を過りました。
金でもいいのか。金だからいいのか。いや、、

しかし金色に塗られた身体は、それはもう、なんとも言えないきれいな見世物でした。
出演者は今回皆様女性だったのだけど、女の私からしても胸の形が非常に美形!
始めはきれいだなぁと思って見ていたのですが、徐々に骨と金粉の間で揺れる肉が異様にデフォルメされて見えてくる気がしました。
不安定なピンヒールで支えられふらつく脂肪の揺れが、足からお尻、腰全体に響いていく様はまさにこれでしか見られないものでした。
ショーの終盤、金色の境界を越えてこちら側に染み出した汗の雫が宝石のように輝いていたのが目に焼き付いています。


・講演会

立教大学でお世話になった宇野さんの講演を慶応で聞いてきました。
舞踏について、土方と親交のあった宇野さんの話を聞く会という運びでした。

私は宇野さんの話している様子が好きです。整然と言葉が並ぶ文章ももちろんだけどそれより、宇野さんの言葉の選ぶ様子、間、連なり、話し方みたいなものがスリリングでとても好き。

修士制作の作品を宇野さんに見て頂いたときのことをよく思い出す。
作品を一通り見た先生が感想をぽつりぽつりと話す。その言葉を待ちながら、言葉が選ばれていく様を目の前で見ているのは、なんだかとても幸せな時間だった。
どの言葉が相応しいか、先生の中でより適切な言葉が幾重ものフィルターにかけられているのがわかる。それにも関わらず届けられる言葉は全体的に疑問形というか自問のような言葉の数々。
正直なところ、そして残念なところ、何を言われたのかは覚えていません。が、とにかく満たされていて幸せな時間だった気がします。

宇野さんの言葉運びには、いつも愛がある。
それは、話している対象への揺るぎない愛情や尊敬、そして何よりも言葉そのものに対する畏敬、そういうものが満ち満ちている。


・歌舞伎

久しぶりに歌舞伎見てきました。
身近に大変熱心な歌舞伎ファンがいるものですから、ほいほいついていくだけで私自身これと言って詳しいわけではありません。でも面白いです、歌舞伎。

今回印象に残ったのは、曽根崎心中。
坂田藤十郎がお初、息子の翫雀が徳兵衛。親子でラブコメ。
まぁそれはしょうがないから置いといて、惹かれたのは演出でした。

ラスト、駆け落ちする二人は森で心中するのは誰もが知っている結末。
さあ森に来た!、死を前に苦悩する二人!、これでもかとうじうじしておいて、さてやっと徳兵衛がお初を刺そうかって短剣振り上げたところで幕引きだったんですよね。
客席ぽかーんってかんじ。
書くとなんでもないのですが、これだけ死ぬのをためらっておいてさてどんな風にラストシーンが…!って客席の期待を高めきったところで強制終了。
あれは衝撃的だったなぁ。
脚色・演出は宇野信夫さん。覚えておこう。



あとは、
友達にご飯作ってごちそうしてもらったり、8か月ぶりに美容院行ったり、東京タワーを目指して歩くつもりが消灯していて三田を徘徊したり、久しぶりに東京タワーに昇ってお土産屋さんを満喫したり、焼きはまぐりがノンストップで出てくる居酒屋に行ったり、仕事用の新しいバッグを買ったり、健康的なごはんを食べた後マックでハンバーガー食べたりしました。

さて今週末は実家で、高校の同級生の結婚式だそうで。
母の日のプレゼントと、祖母へのバースデイプレゼントを持って帰ります。