2014年12月30日火曜日

2014

今年は残念ながら生第九を逃した…!
まぁ、邪な気持ちで仕事するのはいかんね。

中で聴いた先輩は、今年一年色々あったことが走馬灯のように溢れてきて今にも泣き出しそうだったとか。

そんな2014年も残り僅か。
リスト編ピアノ版第九聞きながらひっそり今年のまとめ。


2014年は非常に盛りだくさんな一年でした。

今年の始めには一ヶ月に1回のソロダンス本番を3ヶ月やるという無謀なチャレンジをしました。
まるで禅問答を繰り返す修行僧のような心持ちの3ヶ月でした。
とりあえず何もかも晒しきり、とりあえずやればできる!という自信はつきました。

夏は大学の非常勤講師で集中講義を担当しました。
週一の授業ならまだしも、いきなり集中4日間。手探りもいいところだったけど、自分が今まで出会ったろくでもない先生や教授の顔を思い浮かべながら、自分が楽しまずに誰が楽しむのかー!と暴走した4日間でした。
ありがたいことに来年度も声をかけて頂けたので、もう少し成長した感じで頑張ります。

秋からは週4できちんと一箇所で腰を据えて働き始め、始めたものの、今までスルーしてきた大人の仕事(?)というものに翻弄されまくっています。
理不尽なことは多い気がしますが、精神すり減らしながらも絶対にこの経験は無駄にならないと半ば強引に思い込んで耐えています。
恐らく本当に、無駄にはならないと思います。

…よく、「人生に無駄なことなんて無い」なんて美談がありますが、経験したことが結局その後の人生を作っていくのだから全くその通り以外何ものでもないんだと思います。その人生が果たして素晴らしいものなのかどうかは息絶えるまで分かりませんが。
当たり前すぎることですね。

そしてダンス映画を撮る準備を始めました。
これがまた、正解の見えない果てしない作業ではあるものの、今出来るダンスを形に出来たらと思っています。
私的には3年ぶりにきちんとした振付を作る作業を自分に課し自分でびびっていたものの、意外とさくさく作れていて拍子抜け。


途方もない回り道をしている気がします。

ダンスだけに純粋に打ち込む知人友人たちを見ていると、自分はなんて効率が悪いんだろうと思います。
でも私は、自分のダンスのためにその効率の悪い道を選びました。

踊るためにはこの身体が生きていないといけない。それだけ。
かつて踊るために死ねるような予感があったから、それではいかんと思っているだけだけど。

ダンサーってなんでそんなに不健康で面倒臭いんだ!ってこの間言われちゃった。そう思う!



いろんな人と会って、いろんな人と話をした一年。
思いやりに触れて、嬉しかったことも悲しかったことも、全て無駄ではないと思う。
誠実さってなんだろうってたくさん考えました。
他人を大切にしたいという自分の気持ちを大切にしたいと心から何度も思いました。
そういう至らぬ私を丸ごと受け止めてくれた人がいるからこそ折れずにやってこれた気がします。
ありがとうございます。


2014年を目の前にした去年の今頃は何をしてただろう。
バッハのトッカータ死ぬほどリピートしながらげっそり稽古してたかな。

2014年、良い一年だったよ。


皆様へ感謝を込めて。

良いお年を。
大掃除は明日にします。

第九、良い曲だー。